Opus 5.5 に Blender を丸投げしても、だいたい「それっぽい」で止まる。KANA さんはそう書いたうえで、そこから本当に綺麗にするまでに効いたことを全部出す、とチュートリアルを公開しました 1。AI エージェントに 3D 制作の手を預ける作例と、エージェントの周りを固める道具の投稿を、使われたツールの公式情報とあわせて読んでいきます。
数字や感想の多くは投稿者本人の申告なので、「と本人は書いています」の形で紹介します。
「それっぽい」の先へ — KANA さんのコツ
KANA さんは、Claude Opus 5.5 と Blender 5.1 の EEVEE で作った、約6分のチュートリアル動画を公開しています 2。
Opus 5.5 にBlenderを丸投げしても、
— KANA|東京AI映像 (@KanaWorks_AI) 2026年10月10日
だいたい「それっぽい」で止まります。
そこから本当に綺麗にするまでに効いたことを、全部出します。
・AIに自分のレンダーを見せて、数字で測らせる
・採点は、作っていない別のAIにやらせる
・落ち葉は本物の落ち方を調べさせる… pic.twitter.com/d7CDyeYHx3
本人によれば、Opus 5.5 に Blender を丸投げしても、だいたい「それっぽい」で止まるそうです 1。そこから効いたこととして、本人は次の点を挙げています。
- AI に自分のレンダーを見せて、数字で測らせる [[C71]]
- 採点は、作っていない別の AI にやらせる [[C72]]
- 落ち葉は本物の落ち方を調べさせる [[C73]]
- 木漏れ日は描かず、木の影を投影する [[C74]]
組み合わせの妙は、作る役と測る役を分けているところです。作った本人に採点させず、別の AI に見せる。見た目の「それっぽさ」を、数字と本物の現象という物差しに置き換える。そんな分担が読み取れます。木漏れ日を光の絵として描くのではなく、木の影を投影してしまう発想も、CG ならではです。
Blender は GPL ライセンスで公開されています 3。
画像から 3D へ、動きは Blender、仕上げは AE — AIスタジオワンルームさん
次は、動画生成 AI を使わずに作った映像です。
これ、マジでヤバいです。
— AIスタジオワンルーム(AIアニメ、動画、漫画) (@studio_oneroom) 2026年10月10日
この映像は動画生成AIを一切使っていません。
フルCGと言っていいのかな?
制作工程としては、画像をTripoで3D化してblenderに入れて動きをつけました。更にその後、AEでテキストやエフェクトなどを追加して完成。… pic.twitter.com/XxTPO42bIw
AIスタジオワンルームさんは、この映像は動画生成 AI を一切使っていないと書いています 4。工程は、画像を Tripo で 3D 化し、Blender に入れて動きをつけ、After Effects(AE)でテキストやエフェクトを足して完成、という流れです 5。これらの作業のほとんどを Opus5.5 にやってもらったと本人は書いています 6。本人は「フルCGと言っていいのかな?」と問いかけてもいて、ここでは名前をつけずに置いておきます 7。
本人が強調するのは、全工程を細かく調整でき、少しずつ作りながら、細かく指示を出して制作できる点です 8。
公平に、本人の見立ても紹介しておきます。自由度が高いぶん作る人のスキルやセンスに依存するので、現状は生成 AI で作った方が見栄えの良い映像になると本人は書いています 9。手作業だった工程を指示しながら進めるこのやり方が、どこまで見栄えを上げられるか。そこは作り手の腕の見せどころになりそうです。
使われているツールの事実も確認しておきます。Tripo はブラウザ上で完全に動作し、インストールは必要ありません 10。料金ページの無料プランには「Public Models · Non-Commercial Use」と書かれています 11。商用で使うなら、プランの条件を先に確かめておくと安心です。AE は Windows と macOS の要件が公式に示されています 12 13。
絵を描いて動きをつけるとき、手で描き足したい場面にはペンタブレットが活躍しそうです。
エージェントに渡す「表現」の図書館 — 絵空事テレビさんの NANKA DEKIRU
絵空事テレビさん(@boke_ai)は、Claude Code や Codex で使える表現のライブラリ「NANKA DEKIRU」を作ったと告知しています 14。映像表現やモーション、編集などをまとめてあり、使いたい表現を選んで、お使いのエージェントにコピペする機能がついているそうです 15。
ClaudeCodeやCodexで使える表現のライブラリ「NANKA DEKIRU」を作りました
— 絵空事テレビ / AIカワウソ (@boke_ai) 2026年10月6日
なんかできる映像表現やモーション、編集などをまとめてます
使いたい表現を選んでお使いのエージェントにコピペする機能つき!
公式サイトの「公開ツール」にあります!https://t.co/SQJ4d8igD4 pic.twitter.com/VTwCbrrGQT
エージェントに何を頼めばよいか迷うとき、見本から選んで渡せるのは心強い発想です。無料で公開されています 16。
エージェントに守りを足す — Leona さんが紹介する Mordred
Leona さんが紹介した Mordred は、AI エージェント Hermes に、暗号化・通信の指定・ツール使用の制限を加えるプラグインだと投稿者は書いています 17。チャットで「Mordred入れて」と言うだけで入る、とも書いています 18。
暗号技術者のチームから生まれたAIツール。Hermesが全面的に暗号化されるので、ためらいなく、思いっきりAIが使えるようになります。
— Leona 極度妄想(しなさい) (@leo_hio) 2026年10月6日
Telegramの履歴を全部同期してprivate AIとチャットすることから始まり、アクセル全開なAIオプションを提供していきます。…
一次資料の側で確かめられる事実も並べます。Mordred は MIT ライセンスです 19。要件は macOS か Linux で、Windows とモバイルは後回しとされています 20。Hermes Agent は MIT ライセンスで 21、Windows ネイティブに対応しています 22。さらに NVIDIA は、Hermes Agent の新しい Windows アプリに OpenShell と Microsoft のセキュリティ機能を統合する予定だと発表しています 23。予定は予定として、これからの動きを見守りたいところです。
自分の机でやるなら
ここまでの作例から、手元に欲しくなる条件が見えてきます。
NVIDIA によれば、RTX Spark は最大 128GB の統合メモリで、最大 90GB の 3D シーンを扱えるとされています 24。また NVIDIA は、手元で回せば即座に試行錯誤でき、データは手元に残ると説明しています 25。
Blender 自体は Windows on Arm に対応しています 26。さらに NVIDIA は、Blender への DLSS 4.5 Ray Reconstruction を RTX Spark とともに今秋に出すと発表しています 27。日本語のブログでは Blender 5.3 に搭載予定とされています 28。ただし、これは予定です。KANA さんの作例で使われたのは Blender 5.1 です 2。搭載予定の機能 28 とは別の話として読んでください。
注意点があります。まず、Claude Opus 5.5 の公式の提供先として示されているのは、Claude の各製品や、Claude Platform・Amazon Web Services などのクラウドです 29。次に、AE の Windows on Arm の要件として Adobe が挙げているのは Qualcomm Snapdragon X シリーズのプロセッサです 30。RTX Spark 搭載機で AE が動くかどうかは、Adobe の公式の要件で確かめてください。
RTX Spark 搭載機を選ぶときは、動かしたいツールの対応環境を公式で確かめるのが先です。RTX Spark 搭載機の例を挙げます(予約・発表の段階のものを含みます)。
作業ファイルが増えてきたら、外付けのポータブル SSD でプロジェクトを持ち運んだり退避したりできます。
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音の側の作例は YuE2 の音楽の記事 に、画像・映像・音楽を手元のモデルで作る流れは 画像・映像・音楽を手元のモデルで作る記事 にまとめています。3D を入口に、手元でつなぐ組み合わせを探してみてください。
